17歳のアンパイア-3

 公式戦の審判はすべて高野連高校野球連盟の略 高野豆腐の連盟ではない)の審判員が務める。しかし、練習試合では主審だけ高野連から来て、後の塁審は控えの野球部員が立つケースが多かった。(連盟から来れなければ主審も部員がする。)

 裏方の仕事の中で、これは結構面白かった。

「スットライーク!!」

大きな声とジェスチャーでジャッジする。爽快な気分だ。

もちろん難しさもあるが、それだけにやりがいもあった。主審の場合はストライク、ボールの判定もする。マスクを付けて、それもキャチャーの背中越しに見るので中々分かりづらい。特に変化球の判定は難しかった。ほとんど感覚と雰囲気で取っていたというのが実感。野球中継のテレビ画面で見るほうが、よほど分かりやすい。

 

                                つづく