親父の狼狽

「親父の狼狽」

これ何のタイトルか分かりますか?

小説の題名や演歌の曲名ではない。

とある教会の掲示板に大きく筆で書かれていました。渋すぎますね。毎週変わるので恐らく日曜日の説教題でしょう。ここはあえてメッセージタイトルではなく「説教題」と言いたい。

教会の玄関に掲示されるお知らせは、説教題に合わせて聖書箇所や説教者の名前、集会時間などが書かれてある。バザーやコンサートなどのチラシが貼られているのも良く見かける。

その教会は違った。畳半分より大きな掲示板には白い紙に大きな筆文字で「親父の狼狽」と。

それだけである。一体何事かと想像させるインパクトがある。私はルカ福音書にある、放蕩息子が悔い改め父のもとに帰る箇所ではないかと考える。遠くに息子を見つけて走り寄る父。いや親父さんの姿が心に浮かぶ。